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弥生会計の輸入消費税の仕訳方法について

弥生会計の場合の輸入の際の仕訳の入力方法について説明しています。

輸入の際の消費税の経理方法、仕訳の入力方法は通常の国内仕入の際の経理処理、仕訳の入力方法とは大きく異なります。

正直、結構大変です‥

国内の仕入の場合には、取引の入力画面から勘定科目の「仕入高」を選択し入力すればよいのですが、輸入の際の仕訳は、税関で実際に支払った消費税に基づき経理処理を行います。

ここでは、FedExに支払った関税、消費税、地方消費税を支払った場合の処理方法について具体的な資料に基づき仕訳の入力方法について説明していきます。

弥生会計の輸入消費税の税区分について

税関で支払う関税、消費税で仕訳・取引を入力する際に注意するべき点は「税区分」です。

ですので、まずは、税区分について説明していきます。

税区分とは、取引ごとに消費税がかかる取引(課税取引)なのか、そうでない取引(非課税取引、対象外)なのかを判別するために入力する項目です。

弥生会計の輸入の際の仕訳の入力の際の消費税の「税区分」は、「対象外」「課対輸税6.3%」「地消貨割1.7%」の3つを使います。

 

「対象外」とは

「対象外」とは消費税がかかっていない取引を入力する際に使う税区分です。
現地で仕入れた商品仕入金額、関税、国際輸送の場合に用います。

弥生会計の場合、対象外を選択した場合、税区分は空欄で表示されます。

「課対輸税6.3%」とは

課対輸税6.3%とは、消費税の国税部分について利用する税区分です。

弥生会計の場合、税区分から課税対応輸入消費税6.3%を選択すると表示されます。

輸入の際に税関で支払う消費税は、課税価格に対して国に対して支払う6.3%部分と地方に対して支払う1.7%部分に分かれており、6.3%部分に対する金額に対して利用する税区分になります。

「地消貨割1.7%」とは

税関で支払う課税価格に対してかかる地方に対して支払う1.7%部分の金額に対して利用する税区分になります。

弥生会計の場合、税区分から地方消費税貨物割1.7%を選択すると表示されます。

弥生会計で輸入消費税の仕訳・取引の入力方法について

ここから具体的に弥生会計上での輸入消費税の仕訳の入力方法ついて説明していきます。

上記のFedExに支払った輸入許可書の内訳は以下のようになっています。

※画像をクリックすると拡大できます

金額は以下のようになっています。

関税:2,100円
消費税:1,800円⇒国に対する消費税6.3%部分
地方消費税:400円⇒地方に対する消費税1.7%部分

この場合、弥生会計で仕訳を入力する場合、「振替伝票」を使います。

メニューバーの「手動で仕訳」から「振替伝票」選択します。

税込処理と税抜処理によって、仕訳が以下のように異なります。

税込経理処理の場合の輸入消費税の仕訳の方法について

税込処理の場合の輸入消費税を支払った時の弥生会計上の仕訳の内容は以下のようになります。

 

勘定科目はすべて「仕入高」を使います。

なぜなら、商品代金と同様に関税、輸入消費税を含めなければ、ネットショップ経営で重要な試算表上で正確な粗利益が表示されないからです。

内容 金額 弥生会計での税区分
関税 2,100円 対象外
消費税(6.3%部分) 1,800円 課対輸税6.3%
地方消費税(1.7%部分) 400円 地消貨割1.7%

 

税抜経理処理の場合の輸入消費税の仕訳の方法について

税抜経理処理の場合の輸入消費税を支払った時の弥生会計上の仕訳の内容は以下のようになります。

 

税抜経理の場合、消費税6.3%、地方消費税1.7%の金額を「仮払消費税」の勘定科目を使って経理処理を行います。

以上のように輸入の際の消費税の経理処理は複雑で、件数が多いと経理処理に時間がかかってしまいます。

弥生会計の便利な機能「仕訳辞書」

こんな時に便利なのが弥生会計の「仕訳辞書」機能です。

仕訳辞書に登録すれば、振替伝票の右上の「仕訳辞書」欄から同じ勘定科目、税区分の仕訳を次回からゼロから入力することなく、金額を入力するだけで済ますことができます。

 

登録方法は、入力時.した後に日付の下の濃い緑の列(借方勘定科目、借方金額、貸方勘定科目、貸方金額等が記載している列)を右クリックし、「仕訳辞書へ登録」をクリックします。

すると、伝票辞書への登録名を入力画面になるので、「取引名」「サーチキー」を設定し、伝票辞書の登録完了です。

弥生会計は、非常に入力しやすい会計ソフトですが、この仕訳辞書機能を使えば、かなり入力のスピードアップを図ることができ、給与の仕訳などでも使える非常に便利な機能です。

是非活用されてみてください。

 

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