近年、インタネーネット上でのサービスの売買(EC市場)は年々拡大しており、世界で190兆円、日本国内でも13兆円の市場に成長しています。その中でも物販系分野のEC化率は近年急速に進み、生活家電・AV機器・PC関連商品はその3割を占めます。
そんな中、目が離せない市場の一つであるインドのEC市場を紹介します。
インドは近年、中間所得層の拡大に伴いスマホ・タブレットの普及が進んでいます。
2015年のネット利用者数は世界で3億7500万人・スマホ利用者数は2億2000万人に達したそうで、EC市場は2009年の約38億ドルから2015年には約230億ドルに達し、2019年までの年平均成長率は35%と推定されているようです。
日本ではヤフーオークションやメルカリ・楽天やAmazonといった通販サイトがお馴染みですが、インドでは「現地版のAmazon」と「Flipkart(フリップカート)」という2大サイトが人気を集めています。
インドのネット通販利用者の傾向としては、高所得者が最も利用頻度が多く、週一回の利用が3割に達するのに対し、農村部の低所得者層になれば利用頻度は下がり月1回~年1回の利用にとどまります。
また、代金支払い方法で最も多いのが現金払いで代金引換の割合が高く、クレジットカードやデビットカードの利用は3割程度だそうです。
現在のアジア圏のビックマーケットと言えば中国ですが、インドの経済発展は著しいものがあり、先進諸国と台頭するのはそう先の話ではないと思います。
これからインドでよりITの普及とEC市場が成長すると思われるため、市場に競合他社が参入する前に根をはる必要があるのかもしれません。
(参考:日本ネット経済新聞/3月16日号より)
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