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単式簿記と複式簿記の仕訳と経理処理の違いと青色申告の関係について解説

確定申告時又は、開業時によくいただくご質問の一つで、青色申告を行うメリットとデメリットや青色申告を行うための条件・要件についてがあります。

 

 

青色申告を行うメリットは何となく分かっているけど、青色申告の条件・要件のハードルを実際より高く考えていて、青色申告を受けていない方が意外に多いように感じています。

ここでは、青色申告を行うメリット・デメリットや青色申告を行うための条件・要件について説明したいと思います。

また、青色申告を行うためのおすすめの会計ソフトについても最後にご紹介しています。

青色申告の5つのメリット

青色申告を行うかどうかの判断するためにまず、メリットから説明したいと思います。

青色申告を行う主なメリットは以下の5つになります。

①経費とは別に65万円又は、55万円(平成32年より)10万円控除ができる⇒青色申告特別控除
②赤字・損失を3年間繰り越すことができる
③家族に給与を支払った場合、経費にすることができる
④30万円未満の資産を一括で経費にすることができる

青色申告を行なわない場合には白色申告になります。

白色申告の場合には青色申告の5つメリットは受けることができず、以下のような取扱いになってしまいます。

①経費とは別に控除出来る金額はゼロ
②赤字・損失を繰り越すことができない
③家族に給与を支払っても最大50万円(配偶者の場合86万円)しか経費することができない
10万円未満の資産を一括で経費にすることができる

青色申告を行う場合、特に65万円の控除のメリットが特に大きいかと思います。

この65万円の控除を受けることにより、国民健康保険料(11%~14%)、所得税(5%~45%)、住民税10%の3つが低くなります。

よって、65万円の控除により17万円~36万円の負担を抑えることができるのです。

但し、青色申告を行うことで自動的に65万円控除になるわけでなく、2つの要件を満たすことで、の65万円控除を受けることができます。

青色申告によるその他メリットはこちら
青色申告で65万円の控除を受けた場合の節税メリットの詳しい説明はこちら

65万円の青色申告特別控除受けるための2つの要件

 

 

青色申告特別控除の65万円を受ける要件は以下の2つになります。

①3月15日までに確定申告書を提出すること
②簿記のルールで経理した貸借対照表を確定申告書に添付すること
③電子申告を行うこと(平成32年より)

この2つの要件(平成32年より③が追加され3つの要件となります)を満たさない場合には、10万円の控除となってしまいます。

簿記のルールについて簡単に説明したい思います。

簿記のルールとは何か

簿記には2つ方法があり、単式簿記と複式簿記の2つがあります。

POINT▼青色申告の65万円の控除を受けるには、複式簿記で経理を行う必要があります

以下で単式簿記と複式簿記の違いについて具体的に説明していきます。

単式簿記と複式簿記とは

帳簿に記帳する形式として、単式簿記複式簿記の二種類があります。
文字にすると難しそうですがどのようなものになるでしょうか。

簡単に説明しますと、

単式簿記は取引を一つの勘定科目に絞って記帳する方法で、複式簿記は取引を複数の勘定科目で記帳する方法になります。

単式簿記はお小遣い帳をイメージするとわかりやすいと思います。

お小遣い帳は「現金」という一つの勘定科目に絞って記入していきます。

一方複式簿記は複数の勘定科目、

例えば電気代を現金で支払った場合、

電気代がいくらかかったかということと、

現金が減ったということの2つの事柄を記入していきます。

単式簿記と複式簿記の経理方法の違い

それでは、実際に電気代5,000円を現金で支払った場合、

単式簿記と複式簿記での記帳の違いを見てみましょう。

単式簿記

日付 内容 収入 支出 合計
9月1日 前月繰越 20,000
9月1日 電気代支払 5,000 15,000

複式簿記

日付 借方 貸方 摘要
勘定科目 金額 勘定科目 金額
9月1日 水道光熱費 5,000 現金 5,000 電気代

複式簿記になると借方と貸方というものが出てきます‥

簿記の知識がないと借方や貸方と言われてもさっぱり分からない‥

そんなことはありません。会計ソフトを使えば、簡単に複式簿記で経理を行うことができます。

EC、ネットショップの方におすすめ会計ソフト

EC、ネットショップの方は、取引量が多く、普通の会計ソフトでの入力にはどうしても時間と手間がかかってしまいます。

そして、海外取引を行うことが多く、経理内容が複雑です。

しかし、クラウド会計を使い、初期設定をきっちり行えば、EC、ネットショップの方でも時間をかけることなく、複式簿記で経理を行うことが可能です。

クラウド会計には、「freee」や「MFクラウド会計」があります。

「freee」や「MFクラウド会計」はインターネットバンキングの預金データ、クレジットカードの利用情報を自動取得し、経理データとすることができます。

そして、一度処理し、パターン化した取引は、AIが働き、自動で仕訳・経理処理してくれるので、EC、ネットショップの方は、預金とクレカの動きが多いので非常にはまりやすい会計ソフトです。

料金も年間1万円ほどからと導入しやすいので、経理・簿記アレルギーの方もぜひ挑戦してみてください。

 

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