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ネットショップの法人化は株式会社と合同会社のどちらが良いのかを徹底比較

EC、ネットショップを個人で運営している方が会社を設立する場合、株式会社が良いのか、合同会社が良いのかについて説明しています。

まず、ネットショップを運営する上で株式会社と合同会社の大きな違いは以下のようになります。

 

株式会社 合同会社
①設立費用
専門家によって異なります
 20~30万円 6万円~15万円
②役員の任期 
任期ごとに登記が必要
1万円+専門家報酬が発生
10年ごと 期間なし
③社会的な信頼性
認知度があまりないため
④税金面の違い 株式会社も合同会社も税率など違いはなく全く同じ
⑤社会保険の加入  株式会社も合同会社も加入が必須
⑥代表者の肩書き 代表取締役 代表社員
⑦経営者と出資者の関係 出資者≠経営者 出資者=経営者
⑧資本金 株式会社も合同会社も1円から設立可能
⑨出資者の責任  株式会社も合同会社も出資した金額の範囲
で会社に何かあった時に責任を負う

以上のようにいろいろ違いはありますが、株式会社と合同会社の主な違いは、設立のコストが合同会社の方が安いことと社会的な信頼性です。

 

設立コストを考えれば、合同会社の方が安いですが、社会的な信頼性を考えれば、合同会社はまだまだ、制度として新しく、株式会社に比べ認知度度がないため、劣ってしまいます。

 

あるお客様で合同会社を設立し、海外輸出のネットショップビジネスをスタート方がいらっしゃいました。

そのお客様はビジネス自体は順調で売上と利益が順調に伸び、取引量が大きくなっていきました。

そこで、直接メーカーより仕入を行いたい旨を打診してみました。

すると、合同会社であるという理由で断られてしまったのです。

無借金でキャッシュも潤沢でしたがそれでも断られてしまったのです。

 

話を聞くと販売する商品・商材を取り扱っているメーカーがどちらかというと古い体質の企業だったようで、合同会社ななんか信用できないとのことだったとのことです。

合同会社であったためにせっかくのビジネス拡大のチャンスを失ってしまったのです。

確かに設立コストが安い合同会社ですが、今後、メーカーから直接仕入れを行う予定がある場合には、株式会社で設立したほうが無難だと思います。

 

ただ、合同会社でネットショップを運営している方でもメーカー、卸より直接仕入れを行っている方もいるので、一概には言えませんが‥

 

また、合同会社も株式会社も税制面、節税面、税金対策面での違いは全くありませんが、社会保険料の負担などでキャッシュフロー、資金繰りがきつくなる可能性があるのでご注意ください。

くわしくはこちら

 

最後に会社に出資する人が経営する人が異なる場合には合同会社は向かないので、株式会社を選んだ方がいいでしょう。

なぜなら、合同会社では原則的に出資した人=経営者となってしまうからです。

 

以上のように違いを説明しましたが、設立後に株式会社から合同会社へ、又は、合同会社から株式会社へ登記すれば変更することが可能ですので、状況に応じて検討してみてください。

 

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