アパレル販売をされている方で「SHOPLIST.com by CROOZ」(以下SHOPLIST)を使っている方は多いのではないでしょうか。
SHOPLISTは広告なども自分でする必要がなく運営が楽なプラットフォームになります。
手数料は40%となっており、明細では手数料部分が表示されておりません。
・入金額をそのまま売上としている
・「調整手数料」だけ入力している
上記の方法で売上を入力している場合、
商品代金の入金時に売上処理するのは認められていないのと、
売上は「総額」で入力(手数料を引かれる前の数値)しないといけませんので注意が必要です。
※売上はいつ計上したらいいのかについてはこちら
しかし読み取る資料は二つだけで複雑な処理ではありませんのでご安心下さい。
今回はSHOPLISTで売った場合の会計処理をご説明します。
売上から入金の流れ
まずはSHOPLISTで売った場合どのようなお金の流れがあるか見ていきましょう。
SHOPLISTの入金サイトは月末締め翌々月末となりますので、
例えば8月に売れたとしたらその売上金は10月末に入金があります。
その際売上金の40%の手数料と、調整手数料が引かれての入金となります。
必要な資料を回収する
売上処理をするために必要なデータをダウンロードしましょう。
上記を選択後、
該当する月の「支払報告書(PDFファイル)」と「詳細リスト(CSVファイル)」をダウンロードします。
支払報告書は「入金額と調整手数料」、
詳細リストは「売れた商品の金額」、
がそれぞれ表示されています。
資料から売り上げを入力する
資料をダウンロードしたら売上の入力をします。
詳細リストを開くと以下のように表示されております。
※サンプルは8月分の詳細リストになります
上記、J列の合計額が税抜の売上高になります。
(わかりやすいように18行目に合計値を表示しておりますが本来はありません)
税抜ですので税込にし、その額の40%が手数料になります。
次に仕入支払報告書を開きます。
「お支払い金額(税込)」が実際の入金額になり、
下部の「調整」以下が調整手数料になります(税抜のため注意して下さい)
上記二種類の資料を見ながら会計ソフトに仕訳を入力します。
※売上と確定している売掛金を先に入力し、差額を手数料にすると簡単です
以上で売上の計上は終了です。
消し込みについて
売上の計上が終わったので、
次は入金時の売掛金の消込作業をご説明します。
冒頭で説明したように、
売上は月末締めの翌々月末に入金があります。
手数料等は全て入力しておりますので、
入金があった際に勘定科目「売掛金」で登録したら消込完了です。
今回説明した方法で入力すると売り上げが総額で入力されます。
手数料を認識せずに入金時に売上とするなど純額で処理をしている場合、
・実は課税売上高が1,000万円を超えており消費税の課税事業者になっていた
・実は課税売上高が5,000万円を超えており簡易課税の適用を受ける要件を満たしていなかった
という事態を招く可能性もありますので、
ぜひ今回の処理方法をご利用ください。
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