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【超簡単】Amazon売上仕訳を弥生会計でする方法【出品者の1か月分の売上経理処理が10分で完了】

この記事では、ショッピングモール型のECサイトの代表ともいえる日本国内のAmazon(アマゾン)セラーで、弥生会計を利用している方向けに、仕訳や経理処理の方法を説明していきます。

具体的には、

・弥生会計でAmazonセラーの方が仕訳の入力を行う場合、Amazonのどの資料を使い、どの数字を使って仕訳をするのか

・弥生会計の仕訳の入力方法

などについて説明しています。

 

【相談無料】まずはお気軽に問い合わせください

Amazonを含むネットショップ運営に関して、以下のようなお困りがある方、ご相談は無料ですのでお気軽に佐藤修一公認会計士事務所までお問い合わせください。

  • Amazonの会計処理で悩んでいるので相談したい
  • 運営するモール・サイトが複数あり、全体の収支を正確に把握できていない
  • 商品原価・販売手数料・送料などの原価項目の数字を分けて把握し、対比を行いたい
  • 自社の財務状態を把握し、今後の投資計画に役立てたい

弊所では、数値管理が非常に重要だと考えており、Amazonを含むネットショップを運営されている方向けに会計・経理・税務面でのサポートをおこなっております。

弊所は福岡市にありますが、オンライン対応していますので全国どこの方でも対応させていただいております。

初回の無料相談をオンライン(ZOOMなど)や電話で受け付けておりますので、まずはお問い合わせページのフォームよりお問合せをお待ちしております。

※電話:9:00〜19:00(定休日:土日祝)
※メール:24時間365日受付中

▶︎料金・サービスの詳細はこちら

 

弥生会計以外で会計処理をしている方へ。「Amazonの経理処理の手順」について、下記の記事で詳しく解説していますので、ぜひこちらをご参考ください。

 

また、Amazonから入金される金額をそのまま売上として入力していないでしょうか。

商品代金の入金時に売上処理するのは認められておりませんので注意が必要です。

「売上はいつ計上したらいいのか」について知りたい方は、下記の記事をご参考ください。

 

では、本題に入ります。

弥生会計でAmazon売上の仕訳を入力する方法

弥生会計のAmazonの販売情報の取り込みを行わず、売上の入力を行う方法は以下の4つの手順になります。

  1. Amazonのセラーセントラルからサマリーレポートのダウンロードを行う
  2. Amazonのセラーセントラルからトランザクションのダウンロードを行う
  3. トランザクションを加工して必要な金額を集計する
  4. サマリーレポート・トランザクションから弥生会計で仕訳の入力を行う

Amazonのセラーセントラルには、数多くのレポート、分析機能がついています。

その中にあるサマリーレポート・トランザクションで、毎月の1日~月末までの売上と手数料を集計したデータをダウンロードすることが可能です。

そして、このサマリーレポート・トランザクションを使って弥生会計で売上、Amazon手数料を入力を行うことができます。

①サマリーレポートのダウンロード方法について

Amazonのサマリーレポートはセラーセントラルにログインし、以下の手順で行います。

  1. Amazonセラーセントラルへログイン
  2. 画面上部、「レポート」より「ペイメント」を選択
  3. 「期間別レポート」を選択
  4. 「レポートを作成」→「概要」にチェックを入れ、月を指定後、「レポートを作成」
  5. 画面右の実行内容の「ダウンロード」で完了。

データはPDF形式で以下のような形式になります。

 

サマリーレポートには指定した期間内の「収入」・「支出」・「振込み」という3つの項目の合計が示されています。

「収入」には購入者からAmazonへの振込額や、購入者への返品金額が消費税抜きで表示されており、

「支出」には広告費用・出品手数料・FBA手数料・月間登録料などが消費税込みで表示されています。

「振込み」には、その月にAmazonから口座へ振り込まれた金額が記載されています。

(※「振込み」の金額は、決済期間の締め日が到来後の入金なので前月の売上の金額も含まれています。したがって、「収入」-「支出」=「振込み」とはなりません。)

このようにサマリーレポート内では、消費税抜きの収入金額と消費税込みの支出金額が表示されていますので、収入を税込みにすれば会計処理ができると思ってしまいますが、そうではありません。

この収入金額というのはあくまで1か月間の売上すべての税抜き金額です。

なぜこれで正確な処理ができないかというと、実際には消費税は商品1つ1つ個別にかかるため、以下の例のように実際と差額が発生するからです。

例)1月の税抜き売上金額 11,110円(税抜き) 1,111円(税抜き)の商品が10個売れた場合

□サマリーレポートの金額 11,110円

 この場合の消費税 11,110円×8%=888.8円(1円未満切り捨て)

 消費税込みの金額 11,110円+888円=11,998円

□実際の金額 

 商品1個当たりの消費税 1,111×8%=88.88円(1円未満切り捨て)

 消費税込みの金額 (1,111円+88円)×10個=11,990円

それではどう会計処理を行っていくのかをこれから説明していきます。

②トランザクションのダウンロード方法について

そこで必要になるのがトランザクションというデータになります。

トランザクションとは売上・返品・口座への支払など、Amazon内のお金の動きがすべて表示されているデータです。

Amazonのトランザクションはセラーセントラルにログインし、以下の手順で行います。

  1. Amazonセラーセントラルへログイン
  2. 画面上部、「レポート」より「ペイメント」を選択
  3. 「期間別レポート」を選択
  4. 「レポートを作成」→「期間別レポート」にチェックを入れ、月を指定後、「レポートを作成」
  5. 画面右の実行内容の「ダウンロード」で完了。

データはCSV形式で以下のような形式になります。

前述のようにトランザクションにはAmazon内のお金の動きがすべて表示されており、

A-L行の「日付/時間」から「郵便番号」までは、購入者・商品についてや取引内容が表示されており、

M-V行の「商品売上」から「合計」までは実際の取引金額が表示されています。

この表示されている金額で

サマリーレポートの「収入」に当たるもの(トランザクションM列・N列・O列・P列・Q列とU列のうち一部)は税抜き表示

サマリーレポートの「支出」に当たるもの(トランザクションR列・S列・T列とU列のうち一部)は税込みで表示されていますが、

V列の合計取引金額については収入・支出に当たるものが全て税込みで計算された金額で表示されています。

このV列の合計取引金額が全て税込みになっているという特徴を利用することで、サマリーレポートと合わせて以下のように売上金額を計算することができます。

トランザクションの合計取引金額(V列) + サマリーレポートの支出額 = 売上金額

③トランザクションを加工し必要な金額を集計する

会計処理のためにトランザクションのV列を集計しますが、このとき1点注意することがあります。

前項目で説明した通り、トランザクションにはAmazon内のお金の動きがすべて表示されていますので、銀行口座への振り込み(サマリーレポートに「振込み」で表示されているもの)が支出として表示されており、そのまま集計すると間違った金額になってしまいます。

それを避けるために以下のように加工を行います。

①7行目にフィルターをかける
②「C列:トランザクションの種類」列で「振込み」だけチェックを外す


③「V列:合計」列を合計します。

 ※右下に赤で囲んでいる部分が合計です。(この場合は2,088,908円)

 

④サマリーレポートとトランザクションから弥生会計で仕訳の入力を行う

加工が終わりましたら、サマリーレポートとトランザクションから弥生会計上で売上、Amazon手数料の入力を行います。

まず、弥生会計の「帳簿・伝票」から「振替伝票」から入力をスタートします。

入力内容は以下のようになります。(画像をクリックすると拡大できます)

 

日付:サマリーレポート・トランザクションの対象月の月末

アマゾン手数料:サマリーレポートの「支出」の金額 1,498,454

売掛金:トランザクションのV列を集計した金額 2,088,908

売上高:アマゾン手数料金額+売掛金金額 3,587,362

 

ここで処理した売掛金は、Amazonから口座への入金があったときに消込み処理をしていきます。

勘定科目「アマゾン手数料」はオリジナルで作成した勘定科目です。

弥生会計ではデフォルトで設定されている勘定科目以外の勘定科目を作成することができます。

勘定科目を作成する場合、「設定」から「科目設定」から作成することができるので、是非活用してみて下さい。

Amazonなどの手数料はネットショップ経営で重要な粗利益の計算に必要な情報になるので、勘定科目を別途作成することを推奨しています。

粗利益についての説明をご参照ください。

以上がAmazonでの一連の経理処理の方法です。

サマリーレポートのダウンロードとトランザクションの集計さえできれば、弥生会計の仕訳自体はシンプルで非常に簡単です。

また、勘定科目の形は、毎月同じなので、「伝票辞書」へ登録すれば、毎月登録した仕訳を呼び出し、勘定科目を選択することなく、金額を変更するだけで仕訳の終了です。

 

国内Amazonの入力方法は、シンプルですが、海外Amazon手数料の消費税については複雑です。

詳しくは以下をご参照ください。

海外Amazonの消費税処理の詳しい説明

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