CVR(コンバージョンレート、コンバージョン率)を改善した場合の売上金額や粗利益金額の改善効果について説明してします。
CVR(コンバージョンレート、コンバージョン率)とは、ユーザーが商品を購入する割合です。
CVR(コンバージョンレート、コンバージョン率)を改善する目的は売上を増やすことだと思います。
そして、売上を増やす目的は、粗利益を増やし、利益を増やすことで自由に使うことができる資金を増やし、より安定した経営を行うことだと思います。
ここでは、目標CVRをどのように設定するかについて、CVR(コンバージョンレート、コンバージョン率)の改善がいくら売上が増加につながり、粗利益が増加するのかについて説明しています。
CVRと売上高の関係
まず、CVR(コンバージョンレート、コンバージョン率)と売上高の関係について説明します。
上記の式の「訪問数」をページビュー数(PV数)で計算する考え方もあるようですが、ここでは1ユーザーに対してどれだけの割合が購入につながったかを示した方が分かりやすいと思いますので、ここでは「訪問数」を使って説明していきます。
売上高を増やすには、訪問数、CVR(コンバージョンレート、コンバージョン率)、客単価のいずれか、もしくはそれぞれ同時に増やす必要があります。
現状の月商の売上金額が3,600,000円で、一か月の訪問数が30,000、CVRが2%、客単価が6,000円だとすると、上の式は以下のようになります。
訪問数 | CVR | 客単価 | 売上高 |
30,000 | 2% | 6,000円 | 3,600,000 |
CVRが改善したらいくら売上が増えるのか
次にCVRが改善した場合の売上金額への影響について説明します。
仮に、上記のケースで他の条件が変わらず、現状のCVRが2.0%から2.4%(改善率20%)へ改善した場合、売上金額は以下のようになります。
訪問数 | CVR | 客単価 | 売上高 | |
改善前 | 30,000 | 2% | 6,000円 | 3,600,000 |
改善後 | 30,000 | 2.4%(+0.2%) | 6,000円 | 4,320,000(+720,000円) |
CVRと粗利益の関係
式にすると以下のようになります。
粗利益=売上高×(1-変動費率=原価率)
粗利益=訪問数×CVR×客単価(1-原価率)
粗利益=訪問数×CVR×(客単価-客原価)
ここでいう原価とは、商品代金、送料、モールへの出品手数料・委託手数料、クレカ・代引き手数料など売上が増えれば増えるほど増えるコストになります。
①商品原価 | ②送料 | ③出品手数料 | ④クレカ・代引き手数料 | 原価率合計 |
35% | 1% | 10% | 4% | 50% |
原価又は変動費合計1,800,000円=売上高3,600,000円-粗利益1,800,000円
①商品原価:1,260,000円 ②送料:36,000円 ③出品手数料:360,000円 ④クレカ・代引き手数料:144,000円
CVRが改善したらいくら粗利益が増えるのか
目標CVRの設定方法について
利益が増加することで、初めて経営が改善したということができます。
なぜなら、獲得した利益をベースにマーケティング、人材、商品開発を行い、手元資金を増やすことができれば、よりリスクの少ない経営を行うことができるからです。
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